今日はおっきいハーレーのマフラー
メイドインビーさんの年式違いの既製品を加工取り付けです


O2センサーのボスを溶接・・・口元のカラーの形状がちがいますが、ガスケットを変えれば普通に取り付け
できます。問題はココからです、マフラーエンドをお客様希望に加工

まずはカット　曲げの途中ですので、楕円になってます。


曲げパイプ、楕円なのは問題でもないのですが、必ず周長が短くなってます
これにつなげるとこんな風に段がついてしまうんです。


方法はたくさんありますが考え方は四つです

一つ目は、パイプの中心であわせて均等にずらしてごまかす
｢手抜きのように聞こえますが、それも有です｣

二つ目は、周長が大きい方を絞って合わす

三つ目は、周長が小さい方を広げて合わす

四つ目は、車体の取り付けた時見える側を優先的に合わせ、パイプのずれを内側に集中させる。

一番綺麗で自然、強度が優れているのは二つ目ですが、それがベストとは限りません　
オーナー様が喜ばなければただのゴミですし、利益が出なければそれは遊びです。

金額、車両のコンセプト、僕の気分で、4種類の指針と20パターンぐらいの方法で繋ぎめを仮付けします。

んで今回は二つ目と四つ目の合わせ技 周長の大きい方のパイプの裏側にスリットを入れます


んでパイプの中心で合わさず、パイプの展開であわせます、わかるかな？このニュアンス


バイスで成形しながら仮着けして、二つのパイプの形をあわせます


スリットを入れた個所に周長のあまりが集まるように着けていけば、ピッタシになるんですよ。


借りずけが終わったら、スリット部分を板金して埋めます


溶接は内側にアルゴンガスをいれます、バックシールってやつですね、ガスの当たらない箇所に
ガスを当てて酸化を防ぎ溶接強度をあげる手法ですが、正直バイクのマフラーには必要ありません（チタンを除く）　今回は強度のためでなく、ピンホールを少なくして完成品の美観のためにしております。


完成、今回は当店のオールドタイプエアクリーナーの取り付け　コンピューターの書き換えはモーターステージさんにお願いしました。

後は鍍金処理して納車です。


今日もお疲れ様でした。